早乙女 千里
巨大ロボ・・・子供の夢。子供の憧れ。
あるいは乳離れできない大人の妄想。
けれどそれは、ここに、現実にあった。
この少女と共に。
誘拐
姉貴がさらわれた。
悪の結社に、だ。まったく馬鹿げている。
姉貴は人型ロボットの研究に携わっていて、
そのためにさらわれたらしい。
一緒に映っているのは早乙女 竜一郎。
千里の父親だ。
この二人はバイオフィードというシステムを
開発しており、それを悪の結社に狙われ
たってわけだ。
ジェイサンダー
そんなもの警察に任せておけばいいん
じゃないか?そう思ったが、
何故だか俺が助ける羽目になっていた。
それも、この巨大ロボに乗って。
わけが分からない。
対峙
敵がやってきた。
姉貴の話を聞いてから数時間もたっていない。
コクピットに入ると独特の高揚感が湧き上る。
モニターには赤い巨大ロボが映っている。
俺は本当に現実にいるのか?
ここはどこだ?俺の足はどこを踏んでいる?
クソッ!なんなんだこりゃぁ!
クソッ!クソッ!
やってやる!やってやるさ!クソォッ!
サンダーマグナム
勝負は一瞬でついた。
俺の必死の思いがジェイサンダーを動かした
ようだ。
くそっ。しかし敵は女か・・・
敵の情報を少しでも聞き出したいんだが・・・
苦手だ。
ガイファー社
やっぱりというか、敵のパイロットには隙をつかれ逃げられてしまった。
ふりだしだ。
敵の手がかりは写真だけか・・・
うん?姉貴の後ろに映っているこの箱、
見慣れないな。普通のコンテナじゃなさそうだ。
十兵衛さんによるとバイオチップを詰める箱らしい。
しかも日本にはたった一つしかないそうだ。
輸入元はガイファー社。
探ってみる必要はありそうだな。
IDカード
夜。俺はガイファー社の港湾倉庫へ忍び込んだ。
しかしそこには期待されてたような手ががりはなく、協力者の女性から渡されたIDカードだけが唯一の収穫だった。
けれども、そのカードに映っていたのは忘れもしない、あの昼間のロボットのパイロットだった・・・


BacK


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