突入そして危機
ガイファー社への疑いを強めた俺たちは直接本社へと乗り込むことにした。
潜入役には、怪しまれないために千里が自らかってでた。
気丈な性格から顔には出にくいが、千里も父親のことが心配なのだろう。
しかしそんな気持ちが先走ってしまったのか、
イヤリング型の超小型通信機から送られてきたのは千里の悲鳴とガイファー社のトップに君臨するジェリルの映像だった・・・
ダークサンダー
ガイファー社は既にバイオフィードシステムの器であるダークサンダーを完成させていた。
この段階にきてジェリルは3人の命と引き換えにバイオフィードシステムを要求してきやがった。
つくづく卑怯なやつらだ。反吐が出る!
怒り
俺は今まで他人のことなんてたいして思ったこともなかった。
俺の世界はこのまま大きなうねりもなく終わっていくものだと思っていた。
全てのものが俺に無関心であるように、俺も無関心になっていた!
けれど今!思う!世界を救うなんて大それたことじゃなく、けれど俺の全力を出してこいつだけは絶対に倒す!
ダークブレイカー
サンダーボルトッッ!!
クッ!?効かない?
なんでだっ。気持ちだけじゃどうにもならないってことかよ!くそぅっ!
そう思った次の瞬間!目の前が真っ暗になった。
これは・・・ヤツのダークブレイカーを喰らったのか?・・・
くっ・・・意識が遠くなる・・・
勇気を
あ・ね・き・・・?何で姉貴がここにいるんだ?
ああ・・・分からない。フフッ、今回のことは最初から分からないことだらけだったなぁ・・
なんでだ?なんで俺はここにいるんだ?
千里ちゃん。十兵衛さん。ジェイサンダー・・・姉貴!
そうだ!俺はみんなを助けるためにここに来たんだ!
負けちゃいけない。いや!負けられないんだ!
もう一度だ、もう一度だけ立ち上がらせてくれ!
みんな!俺に力を!!
覚醒
ウォォォォォォーーーーー!
ジェイサンダーの腕が!足が!全てが俺の体のように動く!
これがバイオフィードシステムかっ!!
ジェリル!おまえを倒す!
そしてみんなを助けてみせる!
勝負だ!!
決着
サイキック・ウェェェェイブ!!
俺の体が自然に動いた!
凄まじい轟音の後、気づけば俺はジェリルを打ち砕いていた。
ジェリル・・・おまえに俺のこの気持ちがわかるか?・・・地獄で考えな・・・
終わり
終わった。ああ、終わった、な・・・
明日からはまた俺の世界が始まる。
また気持ちの高ぶることのない、かといって落ち込むこともない、そんな平凡な日常が。
2日。たった2日の出来事だった。夢みたいだったな・・・
全部消えちまうのか。夢幻、か・・・
皆と一緒に
千里ちゃん・・・あぁ・・・そうだ。
ここには千里ちゃんがいる、十兵衛さんもいる、姉貴も戻った。
そして、そしてジェイサンダーもある!
そうだ!俺は何もなくす必要なんてない!夢なんかじゃないんだから!
みんな!一緒に・・・行こう!

...end



BacK


HOME TOP